紫外線対策の先進国オーストラリアに学ぶ赤ちゃんの日焼け対策

強い紫外線にさらされる危険性が高く、以前から日焼け対策に注力しているオーストラリア。日焼け対策の先進国とも言えるオーストラリアからは、赤ちゃんから大人に至るまで日本人も学ぶべき日焼け対策がたくさん。オーストラリアに学ぶ、今日から実践したい日焼け対策をご紹介します。

日本でも実践できるオーストラリアの日焼け対策

ひまわり

オーストラリアの上空は、日本に比べて(世界的にも)オゾン層が薄いエリアで、地上に降り注ぐ紫外線量は、何と日本の5倍にもなります。

この紫外線量の多さから、オーストラリアは皮膚がんの発症率が世界で第1位。

近年は、オーストラリアの人気俳優ヒュー・ジャックマン氏(代表作『ウルバリン』『X-MEN』など)も皮膚がんを発症していたことをカミングアウトし、世間を驚かせました。

ヒュー・ジャックマン

紫外線対策に関して、オーストラリアでは国民的な関心も非常に高く、また実際に皮膚がんの発症率も高いので、オーストラリア政府としては国を挙げて下記のスローガンを掲げています。

このスローガンは「自分自身で出来る皮膚がん予防」を推進するものです。

オーストラリア政府の掲げる日焼け・紫外線対策5つのスローガン

5

  1. 袖のある洋服を着る『Slip』
  2. 日焼け止めを塗る『Slop』
  3. 帽子はつばのあるものを被る『Slap』
  4. 日陰に入る『Seek』
  5. サングラスをかける『Slide』

オーストラリア政府が掲げる上記5つのスローガンは、日焼け対策として当然と言えるような内容もありますが、日本ではまだまだ実践している人が少ない日焼け対策もあります。

日焼け対策として当たり前のことであっても、実際にこのようにスローガン化されると、紫外線から身を守ることがどれだけ重要なことであるのか理解が深まるのではないでしょうか。

国別 皮膚がん 発症率

日本では、紫外線対策というと美容のためという面が強いですが、オーストラリアでは政府が動き、国民一人ひとりが紫外線被害の恐怖を自分のこととして真剣に捉えています。

実際に、オーストラリアではオゾンホールの影響で紫外線が強く、皮膚がんの発症の危険性が高いことがあります。

オーストラリアにおける日焼け対策・紫外線防御は、美容対策という可愛いものではなく、すでに命を守るためのものにまでなっているのです。

実際に、オーストラリアでは身近な人が皮膚がんで亡くなることも珍しくありません。

皮膚がんの恐怖は人間のみならず、犬や猫などのペットにまで及んでいるのです。

オーストラリアでは赤ちゃんから高齢者、動物までも日焼け対策を徹底

紫外線防止のために、日焼け止めを塗る、帽子を被るというオーストラリア政府の掲げるスローガン内にある日焼け対策は、子供たちの多い教育現場はもちろんのこと、大人に対しても企業が徹底しておこなっているのがオーストラリアのスタンダード。

オーストラリアにおいては、老若男女を問わず、日焼け止めは毎日耳の後ろや首の後ろにもしっかりと塗るようにしています。

この日焼け止めの塗布は、人間だけでなく、家族の一員であるペットの犬や猫なども同様です。

お腹や鼻の周辺など、ピンクの地肌が見える部分には、ペットもしっかり日焼け止めを塗ります。

日本では曇りの日になると、ちょっとくらい日焼け止めを塗らなくても平気かな、となりがちですが、オーストラリアでは日差しが強くない曇りの日でも、命に関わることなので紫外線防止のために、日焼け止めをしっかり塗って日焼け対策をおこなっています。

オーストラリアに学ぶ赤ちゃんの日焼け対策

オーストラリア国旗

赤ちゃんの日焼け止めは紫外線吸収剤フリーを選ぶ

紫外線の強いオーストラリアで、赤ちゃんの日焼け対策は保護者の一大関心事です。

赤ちゃんのデリケートな肌のことも考慮し、オーストラリアでは赤ちゃんや子供に対して、徹底した日焼け対策・紫外線対策を講じています。

日焼け対策先進国では、赤ちゃんや子供に対してどのような日焼け止めを使っているのでしょうか?

紫外線散乱剤配合の日焼け止めを使っている

オーストラリアで主流の赤ちゃんの日焼け止めは、日本でもお馴染みの「紫外線散乱剤」が配合されている日焼け止めなのです。

日本では、大人に対する強力な日焼け止め効果を得ようとすると、紫外線吸収剤の配合された日焼け止めを使うことが一般的。

しかし、紫外線吸収剤の配合されている日焼け止めは、効果はあっても、肌の負担が大きくなります。

一方で、肌の繊細な赤ちゃん用の日焼け止めには、紫外線吸収剤は使われず、紫外線散乱剤のみの配合ということがほとんど。

日本では、紫外線散乱剤が配合された日焼け止めは「白浮き」や「伸びの悪さ」から敬遠されることもしばしば。

こうした事情から、紫外線吸収剤が入っていると伸びがよい上に効果的が強力、紫外線散乱剤だけの日焼け止めは紫外線防止効果は高くなく、使い心地もよくないという認識が日本には今も強く残っているのです。

オーストラリアにおいては、使い心地やテクスチャーの伸びよりも、赤ちゃんの肌に負担が少なく、より安全で安心して日焼け止めを使い続けられることが最重要視されています。

そのため、紫外線散乱剤のみ配合の「ノンケミカル」日焼け止めをこまめに塗り直して使用するのが大事とされています。

ノンケミカルの日焼け止め

赤ちゃんに限らず大人に関しても、余計な負担を肌にかけないよう、紫外線散乱剤のみ配合されたノンケミカル処方の日焼け止めを塗り直して使うことがオーストラリアの常識になっています。

実際に、ノンケミカル処方の日焼け止めを使うことについては、以下のようなメリットが挙げられます。

ノンケミカル処方の日焼け止めのメリット

  1. お肌の乾燥が最小限で済む
  2. 敏感肌の人が毎日使用しても肌荒れしにくい
  3. 日焼け止めを塗った時のべたつきが気になるのは塗った直後だけ
  4. 時間が経っても、ツッパリ感やかゆみが出にくい
  5. 少しの量でも伸びる
  6. 大人の女性の場合は化粧下地にもできる
  7. ノンケミカルの日焼け止めは化学合成成分を含まないことが多いので、天然成分の放つ自然な香りが優しい
  8. 保湿成分や天然の精油が配合されているものが多いため、お肌のケアにもなる

ノンケミカル処方の日焼け止めでも、肌質に合う・合わないなど、テクスチャーの感じ方に関してはどうしても個人差が出てきます。

しかし、赤ちゃんの肌のことを考えた日焼け止めを使うためには、紫外線吸収剤を含まない日焼け止めを選んだ方が、安心して使い続けられると言えそうです。

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赤ちゃんの日焼け対策は日焼け止め「+α」で紫外線防止を

肌がデリケートな赤ちゃんの日焼け対策には、ノンケミカルな無添加の日焼け止めがおすすめですが、それでも肌荒れをしていて日焼け止めが塗れないとき、または日焼け止めだけでは心配なときは、オーストラリアで実践されている「+α」の対策を心掛けてください。

赤ちゃん・小さな子供の頃からしっかり日焼け対策をすることで、皮膚への影響だけでなく、白内障などのリスクも減らせます。

  1. 日焼け対策に加えて熱中症対策にもなるので、外出時は必ず帽子を被せる
  2. 肌の露出部分を減らすために夏でも通気性の良い(できればUVカット効果のある)長袖、長ズボンの洋服を着せる
  3. 瞳を守るために赤ちゃん用のサングラスをかける
  4. 外出時はできるだけ日陰を歩くようにする

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オーストラリアの赤ちゃんの日焼け対策を参考にしてみよう

子供 日焼け対策 サングラス

オーストラリアは、日本よりも早い段階で紫外線の影響について国民の理解を進め、対策を講じてきました。

現代の日本は、そうしたオーストラリアの対策を他人事と言っていられる状況ではありません。

日本でも近年は夏の紫外線はもちろん、1年中紫外線対策が必要です。

人間は18歳になるまでに、人生で浴びる紫外線総量の半分を浴びてしまうと言われています。

紫外線を浴びても、すぐには目に見える影響は感じられないかもしれませんが、紫外線の影響は成長してから出てきます。

皮膚がんや白内障などの重大な影響はもとより、シミやシワなどの影響もできるだけ出さないように、赤ちゃんの肌をしっかり守りましょう。

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