日焼け止めや紫外線対といえば夏を思い起こしますが、紫外線の影響はいまの時代、暑い夏の季節だけに限ったことではありません。特にお肌のデリケートな赤ちゃんには、秋~冬におこなう日焼け止め対策も大切な役割があるのです…!
紫外線の影響を防ぐには秋~冬も日焼け止めが必要?
冬の紫外線は、夏場の紫外線のおよそ5分の1の量といわれていますが、たとえ5分の1でも私たちが紫外線の影響にさらされていることに違いはありません。
夏場は室内や車内にいてもなお、窓から降り注ぐ紫外線が気になるものがですが、冬場になるとちょっとしたお出かけくらいでは日焼け止めを塗らない人の方が多くなりますよね。
けれども、秋冬は紫外線によるダメージを加えて、肌は乾燥しがちに。ただでさえ外気が乾燥しやすいシーズンであるうえ、紫外線の影響が加わると乾燥肌は悪化し、肌はバリア効果を失ってしまいます。
デリケートで乾燥しやすい赤ちゃん、そして乾燥肌の人や敏感肌の人は、こうした肌トラブルを起こさないためにも、冬にも日焼け止めは必要なのです。
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冬に必要な赤ちゃんの日焼け対策・紫外線ケア
赤ちゃんの肌は、大人が思っている以上にデリケートです。だからこそ、赤ちゃんのスキンケアは、年中しっかりしておきたいもの。
特に秋~冬に必要な赤ちゃんの日焼け対策・紫外線ケアをご紹介します。
1.冬の日焼け後に徹底したい保湿ケア
冬場は乾燥がとても気になりますが、肌が乾燥をすると外部刺激から皮膚を守ってくれるバリア機能が落ちるので、より紫外線のダメージを受けやすくなってしまいます。
肌が乾燥しないように日々の保湿ケアを万全にしておきましょう。そのうえで、外出後にはさらに念入りにお肌を労わってあげましょう。
赤ちゃんの肌には、ベビーローションやベビーオイルなどを使ってください。
2.冬でも赤ちゃんの日焼け止めは忘れずに
冬場においても、特に長時間の外出には赤ちゃんの日焼け止めが必要です。
赤ちゃんの日焼け止めは、肌のためにSPFとPAの値は大きすぎないものが理想的。SPF15~20くらいの日焼け止めで十分です。
また、冬は特に乾燥肌になりやすい季節なので、赤ちゃんの肌に余計な負担をかけないように、低刺激な日焼け止めを選ぶことも大切。
ノンケミカル処方はもちろん、オーガニックであることや、保湿成分などにも気を遣いましょう。
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3.紫外線対策には帽子もおすすめ
夏場は暑くてなかなか長袖などを着せられないですが、冬は洋服で紫外線をガードすることが可能です。
夏には嫌がられやすい帽子での日焼け対策も、冬なら自然に被せられます。
冬の帽子といえばニット帽が一般的ですが、冬のニット帽でもツバがあるタイプの帽子を選べば、しっかり紫外線対策をすることができますよ。
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4.盲点になりやすい車中の日焼け対策
夏は気温も高くなることから、赤ちゃん・子供が乗る車内の環境を整えることも多いのですが、冬場は「お日様が当たる方が温かくてよいかも」と思いがち。
すっかりおざなりになりがちな車内の日焼け対策。確かに冬場は日が当たることで赤ちゃんが温かく気持ちよい場合もありますが、これはあくまでも車内に5分程度しかいないときの話です。
車での移動が10分を超える場合は、日焼け止めを塗っておいた方が安心。また、車の中は冬でも日差しがあればとても暑くなりやすいです。
赤ちゃんが熱中症にならないように、日焼け止めと共に、気温の対策も忘れずにおこないましょう。
適度な日光浴は赤ちゃんの健康増進に効果的
夏だけでなく、冬における日焼け止めの重要性についてご紹介しましたが、一点注意をしてもらいたいことがあります。
それは紫外線対策や日焼け止めは重要ですが日光をすべてカットするのはよくないということ。
日光は、体内では作れない「ビタミンD」を生成してくれる働きがあります。
そしてこのビタミンDは、骨をつくるのにとても重要です。
現在は、あまりにもいき過ぎた紫外線対策をすすめる結果、ビタミンD不足で「クル病」という病気になる赤ちゃん・幼児も増えているといるそうです。
クル病は一時期から日本では激減していた病気なので、実際に患者を診たことのある医師が大変少なく、赤ちゃんがクル病になってもすぐに判断できる医師も減っているといわれています。
こうした状況では、赤ちゃんがクル病になった場合、正しい病名が判明するまでにいくつかの病院を回らなければいけなくなる可能性もあります。
そのため、赤ちゃんには紫外線をすべてカットするのではなく、適度な時間(1日10分~15分程度)で日光に触れることも必要といえるのです。
赤ちゃんの日焼け止めを使いながら、うまく日光浴を取り入れていきたいものですね。
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秋~冬も赤ちゃんの紫外線対策を忘れずに取り入れよう
冬場は日差しも強くないことから、ついつい忘れがちになってしまう日焼け止めや紫外線対策。
しかし紫外線の肌への影響などを考えると、冬でもそれなりの対策が必要であることを理解しておきましょう。
また、赤ちゃんのデリケートな肌が、季節由来の乾燥で肌荒れしないように、しっかり保湿ケアをしてあげましょう。